谷川俊太郎さんの詩で、
“ふくらはぎ”
という詩があります。
主人公は既に亡くなっていて、
自分の通夜を、
俯瞰で見ているというものです。
参列に訪れている人を眺め、
色々な思いに馳せるけど、
もう全て自分にとっては
意味のないものとして映ります。
“見栄”も、
“人間関係”も、
“世の中の情勢”も、
意味のないものとなります。
そして
詩の最後に主人公はこう思います。
“もっと
しつこく触っとけばよかったなぁ
あのひとのふくらはぎに”
と。
今、生きている中で、
意味をつける必要のないものが、
本当は愛おしくて大切なのかもしれません。
今日も素敵な一日を。